加齢臭のハーモナージュとはどんなものですか？
加齢臭対策の一つに、他の香りをつけて加齢臭を目立たなくするやり方があります。
例えば香水やフレグランススプレーを吹きつけたり、香り付きの洗剤で衣類を洗濯するといった方法です。
同じ目的で、ローズサプリも販売されていますね。
体臭に香水を使うことは、はるか昔の紀元前の時代から行われていました。
これは、入浴が一般的でなかったために体臭をごまかそうという工夫で、いわゆる香りの「マスキング」と言えます。
このような工夫はさらに進化し、近年では、においの成分や相性の分析結果をもとに、「ハーモナージュ（調和）」という新しい体臭対策が誕生しています。
マスキングとは、不快な臭いを強い芳香によって抑え込もうとするものです。
これに対しハーモナージュは、臭いに別の香りを混ぜ合わせることで、芳香に変えます。
分かりやすい例としてジャスミンの香りがあります。
ジャスミンはスッとする爽やかな香りで、香水や紅茶だけでなく様々な商品の香りづけに使用されますよね。
このジャスミンには、実は2％程度のインドールが含まれるのです。
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加齢臭もハーモナージュでいい香りに
インドールは、ずばり便臭の元になる成分です。
割合が高いとひどい悪臭になるインドールも、2％という低濃度であれば芳香の一部になりえる、つまり悪臭がハーモナージュされていると言えます。
この逆の例として加齢臭には、蕎麦の芳香の元である「オクテノール」に似た成分が微量に含まれています。
オクテノールの割合が高ければいい香りでも、これが微量になってノネナールの割合が増えることで、不快な臭いになってしまうのです。
ですが、ノネナールにもハーモナージュで芳香に変化させられる可能性があります。
アロマオイルに使われる精油の種類で見てみると、加齢臭のノネナールとハーモナージュが期待できるのは、レモン、ライム、オレンジ、ラバンジン、プチグレン、ベルガモット、ジャスミン、ローズなどです。
傾向として、柑橘系の香りと相性が良いと言われ、カシスやグリーンティーの香りでハーモナージュを狙った商品も見られます。
まずは他の対策をしたうえで、ハーモナージュを
ハーモナージュは基本的に、「臭い対策しても微量に残ってしまった悪臭を調和させるもの」であり、まずはある程度加齢臭を抑えておくことが前提です。
入浴やこまめな洗濯でにおい成分が溜まらないようにしたり、生活習慣を整えて、加齢臭が発生しにくい体作りを目指しましょう。
なかでも加齢臭にいい抗酸化物質を主成分とした加齢臭サプリは、マスキングを目的にしたローズサプリとは違い、加齢臭の発生自体にアプローチします。
できる対策をしたうえで、それでも残ってしまう臭い成分に対し、ハーモナージュを試みましょう。
加齢臭とのハーモナージュを狙ったボディソープなどが販売されていますし、ハーモナージュの精油とマスキングの精油をバランス良く組み合わせて、オリジナルのスプレーを作ることも可能です。
「臭ってるかも」という不安がなくなり、香りに自信を持てるようになれば嬉しいですね。
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この記事を読まれた方にオススメの情報5選
職場で加齢臭を本人に伝える場合、人間関係が難しいものです。より素直に聞いてもらえる伝え方が大事です。伝えない場合、消臭剤やマスクなどで臭いを和らげる工夫をしてみましょう。
生活の中では、積み重なる加齢臭が、人物的・仕事的評価でマイナスに影響する可能性があります。また、生活の仕方が加齢臭の原因になるという側面もあります。生活習慣の見直しやグッズ、サプリの利用で対策しましょう。
グッズを使い体の外から加齢臭を和らげる「対策」に対し、食事など生活習慣の改善から加齢臭を和らげようとする「予防」があります。臭いの発生そのものを減らすための「予防」には、継続的に取り組んでおきたいですね。
香水は、元々体臭を別の香りにするために作られたものであり、加齢臭を消せるわけではありません。香水がきつくなって逆に体臭を強める可能性があります。加齢臭の発生自体を予防するのがおすすめです。
加齢臭を含め体臭、生活臭を気にする人が増え、最近では対策商品も豊富になりました。その背景には、生活臭の減少や人間関係の希薄化、加齢臭が出やすい生活習慣の増加などがあります。
