口臭対策での歯磨き粉の選び方・使い方

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歯ブラシ

口臭はとても嫌なものですが、その原因の多くは口内環境にあります。
口の中には実は500種類以上の菌がいて、さらにその中の2~3割が悪玉菌なのです。
ストレスなどによって口内環境が悪くなると、その悪玉菌が善玉菌を抑えつけて活発に働き、口内の食べカスや歯垢、歯石を悪いガスを出しながら分解するため口臭が強くなったり歯茎が腫れたりといったトラブルが起こるのです。
臭いの強い食べ物やタバコ、アルコールが原因の口臭ならそれを我慢することで口臭を改善することが可能ですが、それ以外の口臭の大半は口内環境の改善が必要になるものです。
そのためには毎日の歯磨きが大切になってきます。
ここでは、口内環境を改善してくれる歯磨き粉の選び方や使い方を取り上げます。

フッ素の配合されている歯磨き粉を使う

歯の再石灰化を促すフッ素

虫歯になると口臭が発生しやすくなります。
虫歯になると食べかすなどを悪玉菌が分解し、酸と揮発性硫黄化合物を出します。
揮発性硫黄化合物はとても臭いので口臭の原因となり、酸は歯の表面を溶かします。
その溶けた部分にまた食べカスが溜まり歯垢となって口臭の原因となります。
虫歯になると口臭が出るのはこのためです。

フッ素はこの虫歯を予防する働きがあると科学的に認められている成分です。
フッ素が歯に取り込まれると歯の表面に、虫歯菌が出す酸に溶かされにくいフルオロアパタイトという物質ができて虫歯になりにくくなるのです。
フッ素にはさらに虫歯菌によって溶かされた歯の表面を修復したり、歯の質を強くしたりする働きもあります。
虫歯を予防することが口臭を予防することになるのです。

気を付けないといけない成分

歯磨き粉の中には、フッ素のような虫歯予防に効果的な成分も含まれていますが、入っていてほしくない成分が入っていることもあります。
それらが入っているものは避けた方がいいでしょう。
その第一は、研磨材(リン酸水素カルシウム)です。
研磨材は歯の表面を削り取るためコーヒーや紅茶などの色素を落とし、歯が白くなった気がします。
しかし、削り取られた部分は細かい神経が露出して知覚過敏につながってしまいます。
また、削られた部分に食べかすが溜まりやすくなるため、虫歯にもなりやすくなります。

歯磨き粉の泡立ちを良くするために合成界面活性剤が加えられている歯磨き粉もあります。
しかし、その泡立ちの良さには唾液を減らしてしまう作用もあるのです。唾液が減ると口の中が乾燥して口内の悪玉菌が増殖し、歯の間や舌の表面に残った食べカスなどを分解して口臭や虫歯になりやすくなってしまいます。
泡立ちや香りだけで歯磨き粉を選ぶことのないようにしましょう。

歯磨き粉はどれぐらい使う?

歯ブラシ2

歯磨き粉はたくさん使えば使うほど口の中がきれいになると思っていませんか?
実はこれは間違いなのです。
歯磨き粉をたくさん使うと泡立ちがよく、香りも強くなるのできれいに磨けたような錯覚に陥ります。
また、舌への刺激も強いので早く口をすすいでしまいがちです。
そうすると、口の中の食べかすを十分に除去することができずに、口臭や虫歯の原因になってしまうのです。

口の中を清潔に保つために必要な歯磨き粉の量は、小豆一粒分程度で十分です。
それだけの量でしっかりと時間をかけて磨けば、口の中は清潔に保てます。
磨くときは歯の隙間や歯と歯茎との間を磨く感覚で磨きましょう。
歯を一本一本磨くつもりで10分ぐらいかけて磨くことを歯医者さんは推奨しています。
口臭予防には歯磨き粉の使い方も大切なことです。

口臭予防の最大の方法は適切な歯磨きです。
歯磨きは口臭の原因となる細菌が最も多くなる起床直後と、就寝中の細菌の繁殖を抑えるために就寝前の一日2回行うことをおすすめします。
毎食後に磨く人もいるかもしれませんが、あまり磨き過ぎると唾液が減ったり歯を痛めたりするので注意しなくてはいけません。
正しい歯磨きで口臭を予防しましょう。

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