体臭の原因は病気かも・・・?

体臭相談室

病気による体臭

病気1

「自分の体臭を確認してみたけれど、どの体臭にも当てはまらないようなにおいがする」「変なにおいだ」と感じる場合や、臭うのと同時に体調にもおかしなところがある場合、急に臭いが強くなった場合には、その体臭が疾患のサインである場合があります。
その場合の体臭改善策としては、まずは病院で診断してもらい、根本となる病気の治療が必要です。

昔は、臭いで病気を判断する「嗅診」という診断法もあったそうですよ。
そこで、こんな病気の場合にこういう臭いがする、という例をまとめてみました。

糖尿病や内臓機能の低下で発生する臭い

病気2

甘酸っぱい臭いは、現代病のひとつ・糖尿病のサインかもしれません。
糖尿病になると、甘酸っぱい臭いの元・ケトン体の量が体内で増加します。
これが血液によって全身に運ばれ、汗として放出されることで体臭が強くなっている可能性があるのです。

体内の悪臭物質を無臭のものに変えるのは肝臓の役目。
そのため、肝機能が低下すると臭い物質の分解が十分にできなくなって、やはり汗などとともに体臭として排出されます。
どぶ臭かったり黴臭いにおいがしたら、肝臓が弱っている可能性を考えます。

そのほか、アンモニア臭では腎機能の低下を、卵の腐ったような香りは胃腸の病気による消化不良を、便臭では便秘を疑います。
清潔に心がけているのに頭皮の脂臭さがキツい場合には、脂漏性皮膚炎にかかってしまっているかもしれません。

先天性の病気・魚臭症とは

体から魚の腐ったような臭いがする場合には、代謝異常の病気である「魚臭症(ぎょしゅうしょう トリメチルアミン尿症)」の可能性があります。
これは、肝臓に存在する臭い物質を分解する酵素が先天的に欠けているために、トリメチルアミンを分解できず、そのまま尿や汗、呼気に交じって体臭として出てしまう病気です。

とても強い臭いなので、消臭グッズでもその臭いをカバーすることが出来ません。
根本的な治療法はいまだ解明されておらず、トリメチルアミンの元になるコリン・レシチンを含む食品(肉類・魚介類・卵黄・乳製品・豆類)を摂らないように気をつけるという対策法で、多少の体臭の緩和が期待できます。
専門医にかかり、家族や周囲の人にも病気についての理解を求めていく必要があります。

汗をかきすぎたり、かけなかったりする病気も

病気3

汗腺になんらかの異常が起こって体臭が臭いやすいケースもあります。
腋臭(わきが)は、汗腺の数が多く大きさも大きいこと、汗の臭いが強いアポクリン腺の数が多いことが原因となって、体臭がキツくなってしまうという、生まれつきの体質です。
肌が濡れてしまうほど汗が出る「多汗症」は、極度の緊張によるものや、膠原病や神経疾患が原因で起こるケースもあります。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され代謝異常が起こる「甲状腺機能亢進症」の症状のひとつとして、全身に多量の汗をかくことがあります。

エアコンの効いた室内にいることが多いと、汗腺機能が低下して汗をしっかりかけなくなる傾向があります。
これが悪化して運動時なども十分に汗をかけない状態は、「汗腺障害」という病気として捉えられることもあります。
水分をたっぷり摂って湯船に長めに浸かって汗腺機能を高めるなど、自身で症状改善できることもあります。

自分でも体臭を自覚していて懸命に対策をしているのに、根本の原因である病気が治らないために体臭も良くならない・・・という状態は、精神的にも辛いものです。
こういった「病気による体臭」があることを知り、「たかが体臭で」と思わずに病院を訪れてみることで、体臭も病気も治療できることがあります。

どんな臭いなのか、ほかに症状があるのかどうか、家族にも相談に乗ってもらい、治療に取り組むことをおすすめします。

このページに関連する内容をさらに深く解説した記事は・・・

このホームページでは、体臭に関する多彩なコンテンツをご提供しております。
そして、より分かりやすく読んで頂くため、それぞれのコンテンツをカテゴリーに分けています。
各カテゴリーは左サイドメニューに表示されており、左サイドメニューの内容を一通り読んで頂くことで、体臭に関するおおまかな情報を得て頂くことができます。

今お読みいただいた記事は、「病気による体臭」というカテゴリーのトップページになります。

以下の記事がこのカテゴリーの記事の一覧です。
クリックして頂くと、詳細ページが表示されます。

体臭お役立ち情報のページへ戻る

現在地:トップページ 体臭お役立ち情報病気による体臭