口臭に効果的な乳酸菌があります
口臭は、時として人との関係を悪化させてしまうこともある厄介なものです。
口臭がある人が好きという人はあまりいないでしょう。
最近の研究でこの口臭に乳酸菌が効果的だということが分かってきました。
乳酸菌というと腸の調子を整えてくれるビフィズス菌が有名ですが、口臭に効果的な乳酸菌はそれとはまた別のものです。
乳酸菌が口臭に効果的だとは意外に思う人も多いと思いますが、どうして乳酸菌が口臭を抑える効果があるのかを調べていきましょう。
口臭に効果的な乳酸菌
乳酸菌にもいろいろなものがありますが、口臭に効果を発揮する乳酸菌はLS1という乳酸菌です。
LSとは、ラクトバシリス・サリバリウスの略で、ラクトバシリスは乳酸菌、サリバリウスは唾液のことで唾液の中から発見されたのでこの名前が付けられました。
このLS1は歯周病菌に対して高い殺菌効果を持っているのです。
歯周病菌を、LS1を添加して培養した実験では、24時間後には歯周病菌がほとんど死滅したそうです。
さらに、LS1は乳酸に弱いという性質があります。
乳酸菌は糖類を栄養にして乳酸を作る働きがあります。
乳酸はその名のとおり酸性の物質ですが、口の中が酸性になると虫歯になりやすくなります。
しかし、LS1は乳酸に弱いので自分で作った乳酸がある程度以上に増えると自滅してしまいます。
そのため、口の中が過度に酸性になることがなく、LS1が自分の役目を終えると消滅してくれるのです。
ですから、口内でいつまでも増殖を続けるということがありません。
口内の細菌のバランスを整えて虫歯になりにくくするという効果もあります。
乳酸菌LS1をタブレットで摂取
LS1という乳酸菌が口臭の大きな原因である虫歯や歯周病に効果的だということがお分かりいただけたでしょう。
しかし、そのLS1をどうやって利用すればいいのでしょうか。
口臭に悩む人が増えている現在、LS1のタブレットが発売されています。
これは、生きた乳酸菌LS1を特殊な製法で乾燥させて眠らせたものです。
これを口の中でゆっくり溶かすことで口の中でLS1が働きだし、口臭抑制に働いてくれます。
このLS1は一度口内の数が増えても、役割を終えると自滅してしまうのでしばらく補給しないと口内が元の状態に戻ってしまいます。
ですから、歯周病や虫歯が改善されるまでは継続して使用する方がいいでしょう。
子供が摂取することもできますので、虫歯予防に効果的です。
乳酸菌歯磨きで口臭対策
口臭対策に乳酸菌歯磨きも効果的です。
これは歯磨きに乳酸菌を加えて虫歯や歯周病を予防し、口臭を抑えるものです。
乳酸菌歯磨きに必要なものは無糖のヨーグルトとカプセルの乳酸菌サプリメント、歯ブラシだけです。
必ずヨーグルトは無糖のものを選び、乳酸菌サプリメントも味が付いていないものを使いましょう。
方法としては、まず普通に歯磨き粉で歯磨きをします。
フッ素入りの歯磨き粉は歯の再石灰化を促進してくれるのでおすすめです。
それから、歯磨き粉の代わりにヨーグルトを歯ブラシに付け、乳酸菌サプリメントのカプセルから乳酸菌粉末を取り出して少しヨーグルトの上に乗せます。
これでしばらくブラッシングし、最後にスプーン1杯のヨーグルトで口をゆすぎます。
これは吐きだしても飲んでも構いません。
ただ、水でゆすぐと乳酸菌が口内から流れてしまうので効果がなくなってしまいます。
口臭に悩んでいる人の8割が虫歯や歯周病が原因なのだそうです。
そこで、それらに対して強い殺菌効果や抑制力を持つLS1という乳酸菌が効果的なのです。
歯周病や虫歯由来の口臭がある人は、乳酸菌LS1タブレットや乳酸菌歯磨きを試してみてください。
ただ、乳酸菌は酸なので歯のエナメルを溶かし歯周病や知覚過敏のリスクを産む場合もあります。
そのため、やりすぎには気を付けましょう。
