加齢臭は、年齢によってどう変化する?
加齢臭は、「年齢によって体臭も変化する」という由来で名付けられたといいます。
実際のところ、加齢臭を含めた体臭は、年齢とともにどう変化していくものなのかを見てみましょう。
男性を対象に、加齢臭の正体であるにおい物質・「ノネナール」を官能評価(嗅覚での評価)した調査では、10~20代では10%未満、30代で10%強であったものが、40代から上昇し始め約15%に、50代で20%、60代以上では45%と評価された、という結果があります。
一般的に言われるように加齢臭は、40~50代頃から増え始める体臭であることが確認できます。
さらに、「自分の体臭が変化したと思うか」という質問では、「変化した」と感じている男性が30代までは40%に留まるのに対し、40代では一気に60%近くまで増えています。
やはり体臭の大きな変化は、40代がキーポイントと考えられるようです。
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ミドル脂臭と加齢臭が重なる年代
中高年世代に発生する特有の体臭には、加齢臭の他に「ミドル脂臭」というものがあります。
ミドル脂臭は、加齢臭よりも発生のピークが低めで、だいたい30代半ば~50代半ば頃と言われます。
加齢臭は、皮脂腺で脂肪酸と過酸化脂質が酸化反応を起こして発生する「ノネナール」の臭いです。
一方ミドル脂臭は、皮膚上で汗の成分が常在細菌によって代謝されることで発生する「ジアセチル」の臭いです。
それぞれ頭部やうなじから臭いやすいこと、そして臭いの傾向も似ています。
ミドル脂臭の方がより油っぽい臭いと言えるかもしれません。
2つの体臭には、このように似た部分があるものの、発生の原因が違うため、ピークとなる年代が異なります。
そのため、加齢臭とミドル脂臭のピークが重なる「40~50代」という年齢で、最も体臭が強まっている可能性が考えられます。
年齢ごとの体臭、対策のポイントは?
年齢によって注意すべき体臭が変わるのであれば、原因に応じて対策を変えていく必要があります。
まずミドル脂臭では、特に臭いやすい頭部の汚れをしっかり落とすことが大切です。
シャンプーの仕方に気を付けてみましょう。
まずはブラッシングで汚れを浮かしやすくしておきます。
そしてシャワーのお湯だけを当てて、手で髪をほぐしながら汚れを流します。
シャンプーでは、しっかり泡立てること、襟足を含め全体をまんべんなく洗うこと、指の腹を使って頭皮を洗うよう意識するのがポイントです。
1回につき1分半程度、できれば2回洗って、十分にすすぎます。
ドライヤーは髪だけでなく、頭皮までしっかり乾かしましょう。
一方の加齢臭対策では、体の中に脂肪酸を増やさないこと、酸化反応を抑えることが大切です。
脂っこい食事や暴飲暴食を避け、抗酸化力の高いビタミンやアスタキサンチンなどの栄養を意識してメニューを選びましょう。
脂肪酸を燃焼する有酸素運動を習慣にしたり、加齢臭対策サプリで抗酸化力を高める方法もあります。
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この記事を読まれた方にオススメの情報5選
加齢臭が気になりはじめたら、まずはお風呂の入り方を見直しましょう。お風呂に入った際には、湯船にしっかり浸かり、皮脂腺の多い部分を丁寧に洗い、対策グッズも賢く利用するのがポイントです。
加齢臭はどんな臭いかというと、酸化した油や古臭い、黴臭い、青臭いにおいなどと例えられ、耳の後ろや枕カバーの臭いで有無を確認できます。加齢臭以外の体臭もあり、臭いの原因に合った対策が大事です。
加齢臭は皮脂腺から発生します。皮脂腺は頭部、顔、胸元、背中の中心部などいわゆる脂漏部位に集中しており、加齢臭が強まりやすい箇所です。間違った肌ケアに注意し、皮脂の状態を健康に保つことが体臭対策に繋がります。
加齢臭は中高年に起こりやすい体臭ではありますが、不快なほど強まってしまうのは健康的に要注意であり、身だしなみへのケアが足りない可能性もあります。仕方ないと思わずに、自分のためにも前向きにケアに取り組みましょう。
冬は汗が気にならない分、清潔への意識が薄まること、臭いのある汗が出やすいこと、乾燥による皮脂分泌によって、加齢臭リスクが高まる季節です。入浴や服装での工夫のほか、サプリでのサポートがおすすめです。