加齢臭がどうしても取れない洗濯物

ニオイが取れない洗濯物の最後の対策

加齢臭の染みついた洗濯物のニオイを除去するためには、重曹を活用したり、洗剤を変えてみたりすることが大切です。
しかし、それでもニオイが取れない場合にはどうすればよいのでしょうか？

加齢臭は普通の洗濯では落ちにくいのが実情です。
加齢臭の汚れや臭いの原因が頑固な皮脂にあるからです。
皮脂が布に染み込んでしまうと、繊維に絡み付いてしまうため、落ちにくくなってしまいます。
油汚れと言うのは落ちにくいため、通常の洗濯洗剤では汚れが落とし切れないこともあります。
皮脂による汚れを落とすには、皮脂に効果的な洗剤を選び、正しい使い方をしなくてはいけません。
洗剤の上手な選び方と使い方を学びましょう。

洗剤の上手な選び方、使い方

洗剤にはいろいろな成分が入っていて、それぞれに効果的に落とせる汚れが違います。
食べこぼしなどの汚れには“アミラーゼ”というデンプン分解酵素が入った洗剤、血液や垢などには“プロアテーゼ”というタンパク質分解酵素が入った洗剤が有効です。
そして、加齢臭での汚れの元となる皮脂には脂肪分解酵素の
“リパーゼ”という成分が入った洗剤が有効なのです。
体臭、加齢臭に効果的、と謳っている洗剤にはほとんどこのリパーゼが入っています。
成分を確認して洗剤を選びましょう。
しかし、洗剤だけでは加齢臭の臭いや汚れは完全には落とせません。
そこで、酸素系漂白剤と一緒に使いましょう。
ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、30分～2時間程度浸け置きします。
その後、リパーゼの入った洗剤で他の洗濯物と一緒に洗えば、加齢臭の汚れや臭いを取り除くことができるでしょう。

部分洗いの効果的な方法

加齢臭は皮脂を多く分泌する部分から発生します。
首筋や耳の後ろ、胸や背中などです。
この部分を重点的に洗うことで、衣類の臭いや汚れを効果的に落とすことができます。
効果的な部分洗いの方法はご存知でしょうか。
部分洗いをするためには、まず40℃～50℃ぐらいのお湯に洗濯洗剤を溶かしておきます。
そして、汚れを落としたい部分に酸素系漂白剤を直付けし、洗剤の溶けたお湯に浸けます。
そのまま30分～2時間ほど浸け置きし、その後、普通に洗濯をするときれいに汚れや臭いが落ちます。
部分洗いをする時に、直付けした部分をブラシでこする人もいますが、衣類の生地を傷めることがあるのでおすすめしません。
時間をかけて浸け置きすることで十分にきれいになります。
また、洗剤が多すぎても洗浄力は上がりませんし、すすぎ残しの心配もあります。
また、洗剤が少なすぎたり、衣類を洗濯機に詰め込みすぎたりしても汚れが落ちません。
洗剤はきちんと表示通りの量を使うようにしましょう。

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ナイロン素材のものの効果的な洗い方

ナイロン素材のような化学繊維は、湿気がこもりやすいので雑菌が繁殖しやすく臭いがつきやすいものです。
加齢臭が気になる人が着ているナイロン素材の衣服は、普通に洗ったのでは臭いが落ちません。
ナイロン素材の衣服をきれいに洗濯する方法をお教えします。
まず、浸け置き洗いをします。
粉末タイプの酸素系漂白剤を40℃から50℃のお湯にシミ抜きの分量だけ溶かし、30分から2時間浸け置きします。
温水を使うことで、殺菌・消臭効果が高まります。
その後、洗濯機のドライコース（弱流コース）で洗います。
手洗いをする場合は、揉み洗いをすると衣服がしわになってしまうので押し洗いをするようにしてください。
脱水が終わったら、形を整え風通しのいい場所で陰干しをして洗濯終了です。
毎回こうする必要はありませんが、臭いが気になったら浸けおき洗いをしてください。
ナイロン素材は熱に弱いので、水温が高くなり過ぎないように気を付けてください。
また、塩素系漂白剤はナイロン素材には使えません。
ナイロンは丈夫な繊維ですが、強くもんだりこすったりすると傷んでしまいますから、注意しましょう。

洗濯層の効果的な洗い方

洗濯をする際に意外と見落としがちなのが洗濯槽の汚れです。
洗濯槽が汚れていたら、どんなに効果的な洗い方をしても洗濯槽の雑菌が衣類に戻ってしまい、臭いの元になってしまいます。
洗濯槽も常にきれいにしておきましょう。ここでも、酸素系漂白剤が活躍します。
洗濯槽を洗うには、まず洗濯機に40℃から50℃ぐらいのお湯を高水位で溜めます。
次に、酸素系漂白剤500gと粉石けん50ｇを入れます。
それから洗いだけコースで3分から5分ほど撹拌し、それを2～3回ほど繰り返します。
一晩おいてもう一度洗いだけコースで3～5分撹拌し、排水、脱水を行います。
最後に洗濯槽にきれいな水を入れて洗い、すすぎ、排水、脱水を行います。
こうすると、かなり洗濯槽の汚れを取ることができます。
市販の塩素系洗濯槽クリーナーを使っている人も多いと思いますが、塩素系のものは粉状の黒カビは溶け出るのですが、カビ臭さまでは取れません。酸素系のものを使いましょう。
洗濯槽の洗浄は、プロに頼むと1万円以上することもあります。
自分で簡単にきれいにできますから、一度試してみてください。

衣服を着る前にできる衣類への防臭対策

実は、加齢臭は衣服を着ることでその臭いがきつくなってしまうのです。
それは、加齢臭が発生する胸や背中などを包み込んで湿度と温度を高め、雑菌が繁殖する条件を整えてしまうからです。
また、加齢臭の原因物質であるノネナールを吸い込んでしまうことも、衣類が臭くなる原因の一つです。
だからと言って裸でいるわけにもいきませんよね。
そこで、衣類への防臭対策が必要になるのです。
まず、消臭機能のある衣服を身につけるという方法があります。
下着は直接肌に触れるものですから、臭いもたっぷりと付いてしまいます。
そこで、消臭シャツを着用すれば、加齢臭はかなり抑えられます。
また、服の素材としてウールやポリエステルのものは加齢臭の臭いの元である皮脂の臭いがつきやすい性質があります。
加齢臭が気になり始めたら、これらの素材のものは避けた方が賢明でしょう。
他には、防臭スプレーを利用する方法もあります。
これは、下着からワイシャツ、パンツまで消臭加工をしてくれる便利なものです。
また、クリーニング店でも防臭加工サービスを行ってくれるところもあるので、利用してみるといいでしょう。

衣類にニオイをつけないようにする

加齢臭のニオイがとれない衣服の洗濯方法をご紹介させていただきましたが、ご参考になりましたでしょうか？

衣服のニオイをしっかり落とす事も大切ですが、やはりニオイの原因である加齢臭を元から断たないとまた新たに衣服にニオイがついてしまいます。
加齢臭を元から断つ為には体の酸化を抑える事が効果的です。
体の酸化を抑える為には有酸素運動を行ったり、食生活の改善を心掛けると良いでしょう。

ウォーキングやジョギング、スイミングなどの３０分以上継続可能な運動をするよう心がけ、
毎日の食生活では抗酸化作用のある栄養素を摂取するよう心がけましょう
抗酸化作用のある栄養素には、ビタミンＣやＥ、リコピン、カテキン等があります。

しかし、運動する時間を捻出するのも、毎日の献立を考えるのも困難な方が多いと思います。
そんな方には、サプリメントの活用がおすすめです。
サプリメントでは抗酸化作用のある栄養素を簡単に摂取することが可能です。
アスタキサンチン等の強い抗酸化作用のある栄養を含むサプリメントがおすすめです。