ツボを押して口臭予防をしましょう

体臭相談室

手軽に誰でもすぐできる口臭予防「ツボ押し」

鍼灸師に押してもらったり、自宅でもやり方を覚えて自分でケアできる「ツボ押し」。専門的な言葉では、ツボは「経穴」といいます。
肩こりや疲れがひどい時に、ツボを押したり押してもらうことでスッキリした経験、ありますよね。
実は口臭にも、「効くツボ」があるのを知っていますか?

ツボと口臭、一見関係がないように感じますが、口臭の原因に働きかけるツボを刺激することで、原因をなくし口臭を減らす効果を期待できます。
大事な商談があるのに緊張して口が渇いたり、忙しくて疲れが溜まっている時などには、口臭も強まってしまっている可能性大です。
そんなときにこの「口臭に効くツボ」をちょっと刺激すれば、ツボの効果だけでなく気持ちも楽になりそうですね。

おススメの足のツボ「湧泉(ゆうせん)」

足の指を曲げた状態で足の裏を見ると、上半分でギュッと凹んでいる部分があります。
この凹みの中央部分が湧泉です。
疲労回復やむくみ解消効果があるのに加え、リラックス効果や唾液分泌を促進する作用によって、口臭の軽減が期待できます。
湧泉を親指で10秒~1分程度押したり、床に置いたゴルフボールを湧泉の辺りで転がすのも効果的です。
足裏を触れない外出先では、靴を脱いで足の指を曲げ伸ばしするだけでもOKです。

顔のツボなら「頬車(きょうしゃ)」「翳風(えいふう)」

耳たぶの下から、あごの骨に沿って下がるとえらがありますよね。
そこから中指1本分だけ上の部分を頬車と呼びます。
あごの力を抜いたときに少し窪むのが目印です。口が開きにくい、物を噛みしめにくいときに効くツボであり、口をしっかり動かして唾液量を増やしたり口内環境を良くするのに役立ちます。
頬車は、人差し指か中指で10秒~1分押します。
押しながら口を開け閉めしてみるとなお効果的です。

口臭の大きな原因のひとつとなる口腔内疾患、そのなかでも強い臭いを発しやすい歯周病や歯の痛みに効果的なのが、翳風というツボです。
耳たぶのすぐ後ろにある窪み部分で、押すとあごや歯に響く感覚があります。
ここも頬車同様、10秒~1分押すのを基本に、上下左右に少し位置を変えながら押してみてください。

腕のツボなら「大陵(だいりょう)」「内関(ないかん)」「曲池(きょくち)」

手のひらを上にしたときの手首の横じわの中央が、大陵です。
口の臭いや胃もたれに効くとされています。
大陵から肘に向かって指3本分上がった部分、腕の筋の間にあるのが内関で、口の中の不快感を減らしたり胃腸の調子を整えるツボと言われます。

いずれのツボも、親指の腹で痛くない程度に押して刺激します。
内関は押したときに痛みを感じがちな部分ですが、不快な口臭を減らすため少し頑張って押してみましょう。

ひじを曲げたときに内側に筋ができますよね。
この一番外側の辺りで、指が柔らかく入り込んでいく部分が曲池です。
ここを肘の骨に向かって人差し指で強めに押すと、弱った胃腸の回復によって口臭減少につながるほか、肩こりや眼精疲労の回復にも効果をもたらします。

ツボ押しで楽しく口臭予防を

口臭予防では、口腔内の疾患を治療するなど根本的な予防が第一ですが、「原因はコレ!」と特定できないケースもありますし、時間がかかる治療と同時に、すぐに簡単に実践できる予防法があればうれしいものです。
ツボ押しは、その時にすぐに症状が緩和するだけでなく、体のバランスを整えて口臭が起こりにくい体を作るのに役立ちます。

それぞれのツボには口臭の改善だけでなく、様々な効能を期待できるのも嬉しい点です。
口臭のないスッキリとした日々を目指して、前向きに予防に取り組んでみてください。
ただし、ツボ付近にけがをしている時や、体調がすぐれない時には控えておきましょう。

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