口臭の原因は・・・痰?

体臭相談室

痰は絡まって不快なだけでなく口臭も引き起こしていた?!

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鼻の奥や喉にが絡んだ状態は不快なものです。
しかも痰には、ネバネバしてなかなか取れにくい、という特徴があります。
公道で、行儀のいいものではありませんが「カーッ」と痰を吐く方の姿を見ることがありますね。

喉の上部に溜まる痰は、呼吸器から分泌された気道液という粘液です。
鼻と肺を結ぶ器官にチリや埃、細菌が侵入したり、炎症による膿が発生したとき、それらから体を守るための防御反応として痰が作り出されます。
咳と一緒に侵入物を体外へ排出しようとする、合理的な身体機能なのです。

したがって痰には、気道液と一緒に細菌や免疫細胞の残骸・死骸、剥がれた粘膜や血液などが含まれています。
どうして痰が出てしまっているのか、その判断の目安となるのが痰の色です。
黄色っぽい痰には白血球の残骸が多く、ウィルス感染による風邪を引いたときなどに出ます。
緑色の痰には膿が混ざっており、重度の鼻炎や副鼻腔炎にかかっていないか注意が必要です。

また、喫煙者は特に痰が絡みやすくなりますが、これもタバコに含まれる有害物質を体外に排出しようとする防御反応のひとつなのです。

痰がでるときに口臭がする理由

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痰が詰まっていると口のなかが臭いように感じますよね。
では痰自体が臭いのかというと、粘液状であって気化しない痰からは、決して強い臭いは発生しないとみられています。
しかし痰が黄色や緑色であって、ウィルスの死骸や残骸、膿などが含まれている場合には、それらからある程度の臭いが発生していて、自分、もしくは話し相手に口臭を感じさせる可能性はあります。
そのような痰がなかなか取れずに喉に長くとどまっている状態では、臭いも強くなっていくでしょう。

風邪や鼻炎などで鼻が詰まっていると必然的に口呼吸になりますよね。
これにより口のなかが乾燥し、口臭が強まっている可能性はあるでしょう。
そのほか、肺化膿症・嚥下性肺炎・気管支拡張症といった肺・気管支の症状のサインとして、臭いがする痰が発生しているケースもあります。

痰による口臭ケアの方法

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痰が口から臭うのが気になる場合のケアとしては、痰を出す元になっている症状を治し、痰の発生そのものをなくすことが第一になります。
内科や耳鼻科を受診してしっかりと治療を行っていきましょう。

鼻炎や副鼻腔炎では「鼻が詰まっているだけだし支障がないから」と放置しておくと、症状が悪化して治療をしてもなかなか治らなくなることがあります。
長引いたり、おかしいなと感じたら、早めに治療を受けることが重要です。

風邪をひきやすく痰が出ることが多い場合、免疫力を高めるような食事・生活習慣へと見直すとともに、呼吸の仕方も確認してください。
口呼吸をすることが多いと、口内が渇いて唾液量が減りウィルスに感染しやすくなるうえ、口臭も強まります。
鼻づまりがひどい状態では難しいかもしれませんが、鼻が通ったら、普段から鼻呼吸を意識するようにしてみてください。

そのほかサポート的にできることとして、痰をとるためにおすすめの食材・を食べるという方法があります。
卵白に含まれる酵素・リゾチームには、膿や鼻水に含まれるムコ多糖体を分解し、ネバネバとした痰を分解・殺菌する作用があります。
この働きによって、しつこい痰を減らせる可能性があるのです。
加熱によって卵白が固まってしまうと効果がないので、生で食べるのがポイントですよ。

気管支炎で病院を受診した際に処方される「去痰剤」も有効です。
ムコダイン、ムコソルバンといった名前の薬がこれに当たります。
痰を発生させる症状自体を治すものではありませんが、咳をしてもしつこく喉に絡んでくる痰を減らすのには役立ちます。

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