日本人はぬかみそのような口臭がしやすい
ぬかみそは日本人なら好きな人も多いのでないでしょうか。
ぬか漬けやぬかみそ炊きなど日本の伝統食であり、発酵食品なので栄養も豊富で積極的に食べたいものです。
毎日かき混ぜなくてはいけないなど少々面倒なところもありますが、未来に伝えていきたい食品でもあります。
しかし、ぬかみそのニオイはあまり良いものではありません。
ぬか漬けなどはまだほんのり香るぐらいのものですが、ぬかみそ自体のニオイはなかなか強烈なものがあります。
系統としては大便と同系統と言えるほどのニオイです。
このぬかみそや大便のような口臭がする人もいます。
ぬかみそのような口臭はどうして発生するのでしょうか。
ぬかみそ臭は日本人特有のもの
欧米の人は体臭がきつい人も多いですが、口臭がする人は比較的少ないようです。
普段のあいさつでもキスを交わす欧米人ですから、エチケットに気を使っているということもありますが、体の作りが違うこともその大きな理由です。
日本人は農耕民族なので、腸が長いという傾向があります。
狩猟民族は脂肪分の多い肉類をよく食べます。
その脂肪分は腸の中で腐敗しやすく、できるだけ早く排出しなければならないため狩猟民族の腸は短くなります。
これに対して農耕民族は繊維質の多い野菜をよく食べるため、それを消化するのに時間がかかるので腸が長くなるのです。
しかし、現代の日本人の食事は欧米化してしまい肉食が中心になっています。
ところが、腸の長さはそんなに簡単に変化しませんから、日本人の長い腸の中で脂肪分が腐敗し、水素ガスやメタンガスが発生するため大便やぬかみそのニオイがする口臭が発生するのです。
また、日本人が便秘になりやすいのも腸が長いことと関係していると言われています。
特にぬかみそ臭が強い人の特徴
ぬかみそのような口臭は、腸の長い農耕民族が肉食中心の食生活に変化してしまったために起こると考えられています。
しかし、それなら日本人のほとんどがぬかみそ臭い口臭を持っているはずではないでしょうか。
これは、確かに間違ってはいません。
実は多かれ少なかれほとんどの人がぬかみそ臭い息を吐きだしているのです。
鼻は順応性が高いので、普段からよく嗅いでいるニオイには鈍感になってしまうため気付きにくくなっているのです。
多少ぬかみそ臭いぐらいなら、日本人特有のものだと思って気にする必要はありません。
しかし、かなりぬかみそのニオイが強い口臭を放つ人もいます。
そのような人は、、吐きだす息の水素ガスやメタンガスの濃度が異常に高い人です。
これは、腸内の異常発酵、胃炎や過敏性大腸炎、便秘、潰瘍性大腸炎、C型肝炎などにかかっている人に多く見られます。
また、ストレスを原因とする腸管活動の低下や、腸内細菌のバランスの悪化などが原因だと言う人もいます。
これらの場合、おならも臭い人が多いようです。
ぬかみそ臭い口臭の対策法
ぬかみそ臭い口臭は、腸の長い日本人が肉食中心の食生活に変わったためと考えられていますから、まずは食生活の改善が有効となります。
腸内で腐敗しやすい脂肪分を減らし、魚や野菜などを積極的に摂取しましょう。
要は昔の日本人の食生活を目指せばいいのです。
腸内環境を整えるために食物繊維や乳酸菌などを摂取することも効果的です。
腸の働きを改善するためには、ストレスを解消することも大切です。
ストレスや緊張を長く感じていると内臓の働きが低下してニオイ物質を分解できなくなり、口臭の原因となります。
自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
ぬかみそ臭い口臭は、脂肪分の多い食事を続けることで発生します。
また、ストレスなどによる腸の機能低下も原因の一つです。
これらは、他の口臭や病気などにもつながることです。
食生活を改善してストレスを発散することが口臭改善には必要不可欠です。
