子供の口臭は病気が原因?

体臭相談室

子供の口臭は体に異変があるサインかもしれません

口臭は、大人だけに起こるものではありません。
子供にも起こることがあります。
考えてみれば、口臭は口の中が乾燥して雑菌が繁殖することが原因で起こることが多いので、子供に発生しても何の不思議もありません。
老化が原因で起こるものではないからです。

しかし、我が子に口臭がしていたら心配ですよね。
何より学校などでいじめられないかどうかが気になります。
大人でさえ口臭がきつい人とは距離を取ってしまいがちなのですから、思ったことを口にする残酷な子供の間では何を言われるか分かりません。
子供の口臭の原因を理解して、口臭を治してあげましょう。

鼻炎やアレルギーによる口臭

子供の口臭1

鼻炎やアレルギーになると、鼻やのどに炎症が起こり化膿することがあります。
その膿が臭いため、ニオイがするのです。
また、鼻炎になると鼻が詰まってしまうため鼻で呼吸ができなくなり、口呼吸をすることになります。
すると、口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減ります。
口内を清潔に保つ働きのある唾液の分泌が減るために口内に細菌が繁殖して口臭の原因となります。
鼻炎やアレルギーでなくても、口呼吸は口臭の原因となりますから治すようにしましょう。
口輪筋を鍛えると良いのですが、その方法としておしゃぶりをしゃぶるというものがあります。
抵抗はあるでしょうが、口呼吸を治すのには効果的なのです。
鼻炎やアレルギーの症状は、病院で診察してもらって改善するしかありません。
家庭では十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけて鼻炎やアレルギーの治療を行いましょう。

虫歯が原因の口臭

子供の口臭2

子供の歯(乳歯や生えたばかりの永久歯)はエナメル質の表面にある結晶構造がもろいため、歯の表面が溶け出しやすく虫歯になりやすいのです。
虫歯は、歯の隙間などに残っていた食べカスが口内の細菌に分解されてできる歯垢や、それが歯にこびりついた歯石が原因でできるのですが、これをさらに細菌が分解する時に発生する酸と、食べカスの分解臭が混じると嫌なニオイを放って口臭となるのです。

対処法としては、歯科医で治療をするほかに食生活や歯磨きにも気を付けましょう。
甘いものを食べ過ぎないようにして、歯磨きも磨き残しがないように丁寧に行います。
ただ、食後30分以内は歯が酸によって弱っているので、30分経ってから磨くようにしましょう。
また、だらだらと食べ続けていると口内の細菌はエサがたくさん入ってくるのでより活発になり、歯の表面を溶かし続けてしまいます。
一日3食とおやつを1日2回までにしておきましょう。

ストレスが原因の口臭

子供の口臭3

子供にもストレスは存在します。
大人のようにお酒を飲んだり、友達に愚痴を言ったりすることで発散するといった方法を知らない分、余計に厄介かもしれません。
いえ、そもそもストレスという言葉も知らないのではないでしょうか?
「お母さん、僕ストレスでしんどい」と言う子供を見たことがありません。
ストレスは、自律神経を乱して唾液の分泌を妨げるため、口臭の原因になるのです。

公園に行って遊んだり、泳ぎに行ったり、自転車で遠くへ出かけたりといった運動はストレスを解消してくれます。
口呼吸でもなく、これといった病気もないのに口臭がする場合は、外に連れ出して遊んでみましょう。
運動が得意でない子の場合は、親が子供を抱きしめてあげることも子供の心を落ち着けてストレスを解消します。
何かに緊張しているのかもしれません。
親御さんの手でほっとさせてあげてください。

子供の口臭には、他に風邪やお腹を壊したときに起こるものがあります。
熱があると口の中の温度も上昇して唾液の分泌が抑制されます。
また、お腹を壊したときには腸内で悪臭の元となるガスが発生し、それが血液内に溶けて肺に達するため口臭となります。
口臭は体の異変のサインでもあります。
十分休養させて体調を整えて上げましょう。

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