甘い口臭には気を付けて!

体臭相談室

甘い口臭には気を付けて!

甘いにおい

口臭と一口言っても、さまざまな臭いのタイプがあります。
ニンニクやアルコールなど、強い臭いの食べ物を食べた後の口臭・歯垢などの口の中の食べ物の腐ったにおいによる口臭・タバコのやに臭い口臭などがあります。
よくある口臭は口の中にある食べ物が腐敗して発生するものが多いため、卵の腐ったような硫黄臭や、メチルメルカプタンが原因の魚の内臓のような臭いであることが多いです。

しかし中には、口臭が甘い香りがする人がいます。
「甘い香りならば周りの人に不快感を与えることもないし、大きな問題ではないのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、実は危険な口臭の一つなのです。

甘い口臭は糖尿病のサイン

甘い香りの口臭が危険と言われるのは、糖尿病の可能性が高いことが挙げられるからです。

通常人間は炭水化物や砂糖などの糖質と呼ばれる物質を食べると、吸収してグリコーゲンに変化させて、肝臓などに貯蓄します。
人間は細胞組織の活動、特に脳を使うようなときにはブドウ糖が必要となるため、グリコーゲンをブドウ糖に変化させて細胞組織に供給します。

しかし、糖尿病になってしまうと糖質の吸収がうまくできなくなる場合があります。
そうなると糖質不足=ブドウ糖不足となるため、身体は脂肪を分解してブドウ糖を作り出します
脂肪を分解してブドウ糖にする際には、ケトン体と言うものが同時に作られるのですが、このケトン体が甘い香りがするために、肺を通じて排出されて甘い息がしたり、甘い口臭がすることがあります。

そのため、甘い口臭が長く続く場合には糖尿病、しかもかなり進行してしまっているケースが疑われるのです。

一時的に甘い口臭がする場合も

ドライマウス

「昨日から甘い口臭がするんだけど、糖尿病?!」と、驚かれる人もいらっしゃるかもしれませんが、一時的に甘い口臭がすることもあります

女性によくあるのが、ダイエット中に甘い口臭がするケースです。
前述したように、脂肪が消費される際にケトン体が発生するため、食事制限をして皮下脂肪が減少している時には甘い口臭がすることがあります。

「じゃあ、甘い口臭がしていると言うことは脂肪が消費しているから証拠だから、ダイエットは成功しているの?」と思われるかもしれませんが、そもそも甘い口臭がするほど脂肪をブドウ糖に変えていると言うことは、糖質が足りなさすぎると言うことなので、ダイエットとは言え栄養バランスの取れた健康的な食事とはかけ離れていると考えられます。
このようなダイエットであるとリバウンドをしやすくなるため、甘い口臭がするようなダイエットは間違った方法であると言えます。

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