病気による口臭の治療方法

体臭相談室

病的口臭を治療するための様々な方法

口臭の原因にはさまざまなものがあります。
朝起きた時や臭いの強い食べ物を食べた時などに口臭を発する生理的口臭は、比較的容易に対処を行い改善することができます。
しかし、何らかの疾患を原因とする病的口臭を治すには専門医の治療が必要となってきます。
その治療も、原因を突き止めてそれに対応した治療を受けなくては意味がありません。

病的口臭の中でも多く見られるのが歯周病や虫歯です。
特に歯周病はほとんど痛みを感じないままにどんどん進行していきますから、自覚もないのに口臭を指摘されるようなことがあったら歯周病を疑い、検査を受けた方がいいでしょう。
他にも内臓系の病気や鼻・のどの病気によっても口臭が発生することがあります。
早めに治療をして口臭の悩みをなくしましょう。

歯周病の治療

歯周病の進行

生理的口臭の要因(タバコやお酒、臭いの強い食べ物など)がなく、体調にも変化がないのに口臭がする時は歯周病なのかもしれません。
そんな時は歯科医に診てもらいましょう。
歯科医でしっかり検査をしてもらえば原因がはっきりします。
検査の際には、歯垢(プラーク)の状態やは歯茎からの出血、歯周ポケットの深さ、歯のがたつきなどと共にエックス線写真による歯槽骨の確認も行います。
この検査で歯周病と診断されたら治療に入ります。

治療の際は、歯垢や歯垢の固まった歯石を取り除きます。
これをPMTC(専門家による機械的歯面清掃)と言います。
その他、かみ合わせの調整や歯磨きの始動も行ってもらえます。
それでも治らない時にはフラップ手術や歯周組織再生療法、プラスチックサージェリーといった外科的治療を行うこともあります。
歯周病が進行して歯槽膿漏になった時の口臭は想像を絶するものがありますから、早めに治療をしておきましょう。

内臓の病気による口臭

内臓の病気・・・?

内臓を病んでしまった時にも口臭が発生することがあります。
胃腸が弱ると食べ物の消化が正常に行われず、体に食べ物が吸収される前に発酵してしまいそれによって発生するガスが血液に溶け込んで肺へと運ばれ、吐き出す呼気の中に混ざるために口臭がします。
また、肝臓にはニオイ物質を抑える働きがあるのですが、肝臓の働きが弱まると様々な臭いが発生します。
他にも糖尿病や癌でも口臭を発することがあります。

これらの病気は口臭がなくても治療しなくてはいけないものです。
歯科医の診察を受けて何の異常もないのに口臭が治まらないといった場合には何らかの病気にかかっている可能性があるのです。
これらの病気は早期発見することにより治療がしやすくなりますから、早めに内科の診察を受けましょう。

鼻やのどの病気による口臭

膿栓

副鼻腔という鼻の辺りのたくさんの空洞に膿が溜まったり、鼻の粘膜に炎症が起こったり、鼻の粘膜が乾燥したりすると鼻からの息が臭くなることがあります。
これを鼻臭症と言います。
これは鼻からの息だけでなく、鼻からガスが口に回り口臭になることもあります。
鼻臭症は少し離れていても臭うことが多いのが特徴です。
鼻炎や蓄膿症の方に起こることがありますが完治は難しい病気です。
良い耳鼻科を探して治療を受けましょう。

のどから口臭が発生することもあります。
大きく口を開けた時や咳をした時などに口の中から小さな白い塊が出てきたことはありませんか?
それは膿栓というものです。
膿栓は非常に臭いにおいがします。
つぶすともっと臭くなります。
これは耳鼻咽喉科で膿栓吸引や窩洗浄を行ってもらうことで治療します。
他にも食道憩室や食道がんでも口臭が発生することがあります。


口臭の治療にはいろいろなものがありますが、自分に必要な治療がどんなものか分からない、という人が多いと思います。
そんな時は口臭外来で検査をしてもらいましょう。
保険が適用されないのでやや費用は高くなりますが原因を突き止められる場合もあります。
現認を知って治療を行うことで口臭を撃退することができるのです。

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