加齢臭とストレスの関係

加齢臭相談室

多忙によるストレスが、臭いの原因になるのですか?

最近加齢臭が気になり始めた者です。ここ1ヶ月ほど仕事が忙しくゆっくり休めていないのですが、これが体臭に関係しているのでしょうか?

効果的な加齢臭予防を考えるためには、まずは臭いの発生原因・過程を知る必要があります。
古い油のような臭いを放つ加齢臭。
それもそのはず、皮脂腺で脂質が酸化して発生するノネナールという物質がもとになっているのです。
したがって加齢臭を減らすためのキーポイントは、脂質量を減らすこと、そして「酸化の抑制」となります。

酸化を促進してしまう「活性酸素」という物質の名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
活性酸素はそもそも体にとって必要な物質ですが、増えすぎることで細胞を攻撃し病気の原因となったり、加齢臭発生を促すほか、さまざまな不調を引き起こします。

普段の呼吸で体の中に取り込まれた酸素のうち、一定割合の酸素が活性酸素となります。
したがって激しい運動をして大量の酸素を取りこめば、それだけ活性酸素量は増加します。
また、紫外線を浴びることも活性酸素を生み出します。
そのほか、ストレスを感じたときに、活性酸素が増加する、複数の可能性があるのです。

ストレスを感じると、ストレス対抗物質として「副腎皮質ホルモン」が分泌され、このホルモンの分泌・分解過程で活性酸素が発生します。
さらに、ストレスによる緊張で血管が収縮し、その後ストレスが解けて血流が一気に回復する際にも、活性酸素が生まれます。
強いストレスで血糖値の上昇が起こることもまた、活性酸素を増加させているのです。

質問にあるように、仕事が忙しくストレスが溜まることで活性酸素が増加して、その結果加齢臭が強くなっている可能性は十分に考えられます。
忙しいなかでも心身をリラックスさせる時間を確保し上手にストレスを解消することが、加齢臭対策、さらには病気を予防することにもつながりますよ。

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