加齢臭と食事

加齢臭相談室

どうして食事が関係してくるの?

加齢臭は体臭のひとつなのに、食事によって臭いを減らせると聞き少し驚きました。どうして食事が体臭に関係してくるんでしょうか?

加齢臭というからには年を取ることが原因なのだから、しようがないのでは?と考えていませんか。
しかしよく見てみると、中年~高齢の方でも体臭が気にならない方もいますよね。
加齢臭がきつい人、それほどでもない人、まったく臭わない人。
この差はどうして生じるのでしょうか。

皮脂腺の中の脂肪酸と過酸化脂質が酸化反応を起こすことで発生するノネナールが、加齢臭の臭いのもとです。
つまり「脂質」「酸化反応」の2つが、臭い発生のキーポイントになっています。
脂質や酸化反応は、確かに加齢によって増加しやすくなりますが、食事や生活習慣の影響でも増加してしまうことがあるのです。

肉など食事に含まれる脂を多く摂りすぎれば、皮脂腺の脂質量も増加します。
また、喫煙や運動不足やストレスのため込み、睡眠不足は、活性酸素を増やして酸化反応を促進します。
こうして、食事や生活習慣が加齢臭に大きく影響してくるのです。

加齢臭という言葉は2000年頃につくられたもので、それまでは社会的に注目を集めるものではありませんでした。
これは、洋食が一般的になる前の時代の日本では、魚や大豆、野菜が中心の和食が基本であり、こういったメニューによって加齢臭の発生が抑えられていて、問題にならなかったという側面があります。

完全に昔の食生活に戻ることは難しいでしょうが、せめて肉などの脂質を避けて、魚や野菜、大豆を豊富に取り入れたメニューに心掛けるなど、食事から変えてみてください。
不快な臭いを少しでも減らせるように、できることから始めておきましょう。

体を洗っても加齢臭が気になる方へ 体の中から加齢臭を断つ方法 妻から指摘された方へ! テレビや雑誌で話題の無臭物語の詳細を見る