栄養不足と体臭には密接な関係があります

体臭相談室

栄養不足と体臭の密接な関係

体臭がきつくなる理由にはさまざまなものがありますが、栄養不足もその原因の一つです。
栄養不足と体臭に関係があるなんて意外に思うかもしれませんが、これは本当のことなのです。
栄養不足で体臭を引き起こす要因はいくつかあります。
栄養の偏り病気などによるものです。
これらの原因によって体臭に対する対策方法が変わってきます。
しっかり原因を突きとめて体臭を改善していきましょう。

過度のダイエットによる栄養不足

ダイエット

最近の女性に特に多いのが過度のダイエットによる体臭です。
過度の食事制限によるダイエットを行うと炭水化物やたんぱく質が不足します。
すると、体は中性脂肪からエネルギーを得ようとして中性脂肪を脂肪酸に分解し、燃焼しようとします。
しかし、ダイエットによって代謝が低下していると、この燃焼がうまくいかず余分な脂肪酸が血液中に溶け出します
これが汗などと共に体外に排出されると脂臭いニオイがします。
このまま基礎代謝の低下が続くと、体の血行が悪くなります
そうすると体に酸素が十分供給されなくなるので、解糖系という方法を利用してエネルギーを得ようとします。
解糖系を利用するとその副産物として乳酸が産生され、アンモニアを分泌して体外にともに排出されるためアンモニア臭の体臭が起こります。
さらにダイエットを続けると糖が不足し飢餓状態になります。
すると皮下の脂肪組織から脂肪酸を遊離させ、そこからエネルギーを供給しようとします。
しかし、糖が不足しているとエネルギーをうまく作り出すことができず、遊離した脂肪酸は肝臓でケトン体になってしまいます。
このケトン体が血液に乗って体を循環し、口臭や体臭の原因になります。
この場合、甘酸っぱいような体臭がします。

貧血による体臭

酸っぱい体臭

貧血は、体に鉄分などのミネラルが不足している状態です。
そうすると、体の末端にまで酸素が十分供給できなくなります
この場合も解糖系を利用してエネルギーを供給しようとするため乳酸が産生され、アンモニアの分泌が始まり体臭が発生します。
また、酸素不足の時には血漿の成分が大量に汗の中に漏れてしまい汗自体の臭いも強くなります。
この汗をかくと鉄分が喪失され、ますます貧血がひどくなるという悪循環に陥ります。

これを改善するには鉄分を摂取する必要がありますが、その鉄が汗の中に漏出しないようにする必要もあります。
それには、納豆などのイソフラボンが多く含まれる食品も摂取するようにしましょう。
イソフラボンには臭い汗をかくのを抑制し、体内に鉄分を保持する作用があるのです。

ピロルリアとは?

ピロルリア

ピロルリアという病気があると言われています。
ピロルリアの人はビタミンB6と亜鉛が体外に排出されやすく、それらの栄養素が不足しやすい状態になります。
ビタミンB6 が不足すると代謝が滞り、脂肪をうまく燃焼することができなくなります。
そうすると過度のダイエットをしているときと同様に血行が悪くなり、体臭が発生します。
また、ピロルリアは尿の中に大量のピロールという独特の異臭を持つ物質が出るとも言われています。
そのため、体臭がきつくなるのだそうです。
ピロルリアはまだ研究が進んでおらず、あくまで仮説の病気です。
そのため原因や治療法は解明されていません。
こういった病気があるかも、ということだけ抑えておきましょう。

このように、栄養不足が起こると体臭が発生してしまいます。
本来、健康な体なら体臭は発生しません。
特にビタミンB群が不足すると代謝が落ち、体臭の原因となりますが、ビタミンはミネラルがないと体に吸収されません。
ビタミンだけを摂っても意味がないのです。
ですから、全ての栄養をバランスよく摂取することが大切です。
栄養をきちんと摂取して体臭を改善しましょう。

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