口臭予防で注意したい食べ物、積極的に摂りたい食べ物

体臭相談室

口臭予防で注意したい食べ物、積極的に摂りたい食べ物

食卓

私たちは生きている限り、毎日自分の口で呼吸をし、発声して会話し、そして食べています。
これらの動作と口臭との関係を考えてみると、最も大きくかかわるのは「食べる」行為であり、何を食べるのかによって口臭の増減が変わってくるのです。

ニンニクを食べた後は、自分でも臭いが気になりますよね。
そのほかにも、匂いの強いニラキムチ納豆チーズ、そしてお酒コーヒーも、口臭を発生させがちな飲食物です。
これは「食品由来口臭」と呼ばれるもので、食品そのものの臭いが消化の過程で血液に溶け込み、呼気となって放出されています。
食べて30分もすれば気にならなくなることもあれば、数日臭いが続いてしまうことも。

口臭を消すのに効果的な食べ物

サラダ

逆に、食べたり飲んだりすることで口臭を消すことができる物もあります。
「ニンニクの臭いを消すのに牛乳が効く」と聞いたことがありませんか?
牛乳の脂肪分・水分が臭気を抑制すると考えられていて、食後ではなく食事中に飲むのが効果的です。

口臭だけでなく体臭全般の臭いを抑える食べ物として、レモン梅干しもよく取り上げられています。
二つの食べ物の共通点は「酸っぱい」こと。
酸味で唾液分泌が促され、浄化・消臭作用による口臭の低下を期待できます。
食べ残しによる臭いの抑制に効果があるのも嬉しいですね。

酸味という共通点のほか、「アルカリ性食品」という共通点もあります。
梅干しやレモンのほか、海藻や緑黄色野菜、大豆、リンゴなどはアルカリ性食品、肉や魚、卵、穀物などは酸性食品に分類されます。

アルカリ性食品には、歯の健康精神的リラックス、体内の水分調節に欠かせないミネラル類が豊富に含まれていて、いずれも口臭予防に役立ちます。
これらの食品だけを食べるようにするのではなく、栄養バランスを考えて、酸性の肉や魚にレモン果汁をプラスしたり、豆腐や海藻のサラダを副菜に添える、といった摂り方がおすすめです。

食後には緑茶を飲むようにしましょう。
緑茶に含まれるカテキンの殺菌作用、ポリフェノールが臭い成分を中和する作用によって、口臭の減少が期待できます。
ポリフェノールは緑茶のほか、ココアワインにも多く含まれていますよ。

生野菜も、口臭が気になるときに摂りたい食べ物です。
生野菜に含まれる豊富な酵素や食物繊維には、腸の働きを活性化させて老廃物を排出する働きがあるため、口臭の元になる悪臭の発生を防ぎます。

調理した野菜に比べ、生野菜にはかみごたえがあるので、唾液の分泌を増やしたり歯垢をこすり落とす点からも、口臭予防効果があると考えられます。

デザートにはヨーグルト果物を選びます。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が生野菜と同様の整腸効果をもたらすうえ、虫歯の原因菌の増殖を抑制する働きがあり、口腔内を健康に保って口臭を防ぎます。
口臭を引き起こす舌苔の消臭にも、効果があると言われます。

果物では、酸味のあるミカンやグレープフルーツ、パイナップルやキウィ、パパイヤなどがおすすめです。
柑橘類は唾液分泌を促進するほか、口の乾燥を招くストレスを軽減して胃炎を予防しますし、柑橘類自体の芳香効果もあります。

パイナップルやキウィ、パパイヤにはタンパク質を分解する酵素が含まれていて、舌苔を分解・除去できるほか、口内炎予防によっても口臭を防ぎます。

緑黄色野菜

普段から「口臭を防ぐための食べ物」を意識して摂っている方は少ないと思いますが、こうして調べてみると、エチケットに役立つ食品はたくさんあります。
普段の食事メニューでちょっと意識して、これらの食べ物をプラスしてみるのもいいですが、口臭対策の基本は、原因に則した予防策をとることです。
食べ物による予防は、あくまでサポート的に考えてくださいね。

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